だれでもみんなが、サポーの丘の土を取りに行けるわけではないから、石けんが工場で作られるまでは、やっぱりたいへんだった。それまでも、草や海藻(かいそう)を焼いたあとの灰には、アルカリ分が多くて油を落とせることが知られていた。
動物の脂(あぶら)や植物の油(あぶら)と、この灰からつくる石けんづくりは、ヨーロッパで、8世紀(いまから1300年も前)ごろに始まったらしいけど、そのころはまだ石けんは、とても高級品(こうきゅうひん)で、ふつうの人は、使えなかったようだ。
そのあと、地中海(ちちゅうかい)でとれる、オリーブ油と植物の灰から、今の石けんに近いものがつくられるようになったのが12世紀。それから16世紀までに、少しずつつくる人が増えていった。工場で作られるようになったのは、1791年に、フランスのルブランという人が、食塩からアルカリを、大量に作る方法を見つけてからなんだ。ヨーロッパで、みんなが使えるようになったのは、それからさらに70年後。もっと安くて良いアルカリがつくれるようになってから。だから19世紀のなかばぐらいからだね。
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